2023/2/9、テニスの試合中にアキレス腱断裂をしてしまった患者さまの症例です。
断裂当日に近くの整形外科に行ったところ、大きな病院での手術を勧められたため、
翌日病院へ行ったところ筋腱移行部の断裂のため、保存療法を提案されたためそのままギプス固定をしたとの経緯でした。
その約1週間後、病院だとなかなか予約が取れなかったり、対応に少し不安な部分があったとのことで当院へ通院されることになりました。
1.来院当日の状態
病院で固定をされていましたが、当院でもアキレス腱の現状を把握したかったため、一度ギプスを外してエコー検査機で状態の確認を行いました。
エコー検査をした結果、筋腱移行部の部分断裂だと再確認できたため再び足首を底屈位にて固定を行いました。
当院の固定はかかとにヒールをつけるため足をついての歩行が可能になります。
2.1週間後(断裂から2週間後)
断裂から2週間経過したタイミングで一度固定を外して、エコー検査で状態確認をします。
画像上断裂して黒く写っていた部分に白く写っている結合組織が見えてきたため、順調に回復してきていると判断できます。
しかし、まだアキレス腱の強度は弱いため再び固定をして2週間更なる回復を待ちます。
3.2週間後(断裂から4週間後)
断裂から4週間で全周固定からシーネ固定に切り替えます。
同時に軽めのリハビリを開始します。
最初のうちは弱い抵抗をかけて足首の曲げ伸ばしを行いながらふくらはぎの筋力を回復させて行きます。
4.断裂から1ヶ月と1週間
ギプス固定を外した直後の歩行の様子です。
足首の硬さと筋力低下、再断裂への不安感などがあり、思い切り歩くことはまだできていませんが、ゆっくりなら歩行可能となってきました。
普段外出する時はアキレス腱用のサポーターと松葉杖を使って歩いてもらいます。
5.断裂から約2ヶ月後
アキレス腱断裂から2ヶ月と1週間経過した際の様子です。
こちらの患者さまは断裂部位が筋腱移行部だったことと部分断裂だったため、比較的回復スピードが速いです。
平均的には3〜4ヶ月で早歩きから小走り程度が可能となってきます。
※再断裂リスク回避のため、運動強度の変化は当院の指導管理のもとで行ってもらいます。
こちらの患者さまは比較的回復スピードが速かったため、断裂から4ヶ月ほどで、テニスを再開されました。(対人ではなくその場で打つだけ)
同じアキレス腱断裂でも損傷度合いや回復スピードは個人差があります。
当院では豊富な施術経験から再断裂リスクを回避しながら、日常生活やスポーツ復帰のサポートをしています!
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