【症例】座ってから立つとお尻が痛くなる症状(40代男性)

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40代男性の症例です。

普段デスクワークをしている患者さまで帰りの電車で立ち続けていると左のお尻に痛みが出てくるのが主な症状です。

スキーやゴルフ、登山などをしていても同じような症状が出ることがあるそうです。

今までカイロプラティックやマッサージ、整体などさまざまなところに通ったそうですが、効果が一時的であったため当院を見つけていただいたそうです。

1.原因の特定

●痛みの出ている組織の特定

痛みのでている部位を触診した結果、梨状筋というお尻の奥にある筋肉に痛みが出ていることがわかりました。

この筋肉はよく坐骨神経症状と混在しやすいのですが、今回の場合は坐骨神経に症状は無く梨状筋単体に痛みが出ている状態でした。

●なぜ梨状筋を痛めたか

梨状筋を痛めている原因を探したところ、2つ原因を見つけることができました。

・1つ目が座っている際の姿勢の問題、左のお尻の方に体重をかけていることが多く、さらにクッションのような物を椅子の上に敷いていたため、重心が安定せず姿勢が崩れていることによる梨状筋への圧迫ダメージ。

・2つ目が立っている際に骨盤を前に突き出し、梨状筋を収縮させてしまっていることにより、痛めている筋肉をさらに収縮させながら立っている問題

2.施術方針と方法

坐骨神経、お尻の痛みに対する筋膜リリース

初めの方針として座っている姿勢と立っている姿勢の改善を行い、

その後スポーツ中の姿勢まで変えることで、さまざまな状態でも症状が出ないような状態にすることを目標にしました。

●筋膜リリース

梨状筋を痛めて炎症を起こしていたため、梨状筋とその周辺が癒着を起こしていました。

癒着をしていると、正しい姿勢になっても癒着が邪魔をしてなかなか症状が取れないため、まずは梨状筋周辺の筋膜リリースを行います。

●運動療法

普段から運動の習慣があったため、大きな筋力低下は見られず、カラダの使い方を修正することが大きな目標になります。

全体的に体が硬く正しい姿勢をすると硬さが邪魔をして、長時間キープすることが苦手なため、筋膜リリースと併用していくことで効果的な施術をすることができます。

3.施術の経過

雑魚神経、お尻の痛みに対する運動療法

初回の施術でお尻の痛み自体は半分程度まで減らすことができました。

最初の時期は癒着の影響が強かったため、筋膜リリースをすることで早めに効果を感じてもらうことができました。

今まではゴルフやスキーをすると痛みが出ていたそうですが、1ヶ月経過した頃には痛みの出る頻度も下がってきて、スポーツをしても症状なく過ごすことができたそうです。

ここから先は、再発しないように姿勢と動作をカラダに習慣化させていくことを中心に運動療法の強度を上げていきます。

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