目次
1. 偏頭痛の症状
偏頭痛は、頭の片側にズキズキとした拍動性の痛みを引き起こす症状で、場合によっては吐き気や視覚異常(閃輝暗点)を伴います。
痛みは数時間から数日間続くことがあり、日常生活に大きな支障をきたすこともあります。
従来の医学的理解では、偏頭痛は血管の収縮と拡張の異常によるものと考えられ、ストレスやホルモンバランス、生活習慣が主な誘因とされてきました。

2. 偏頭痛の原因
偏頭痛の原因は、よくわかっておらず、様々な治療院で言われている原因は、曖昧です。
ここでは、筋膜リリースで数多くの頭痛を施術してきた大木接骨院が考える「偏頭痛の原因」を書きます。
a.神経の癒着
私たちの神経は、身体の各部位と脳の間で正常な信号伝達を行います。
神経は筋膜(ファシア)に包まれており、滑らかに動くことができます。
しかし、姿勢の悪化や長時間の同じ姿勢、過度な筋緊張が続くと、神経が周囲の筋肉などに癒着します。
神経が癒着することで滑らかに動けないので、首の動きに神経がついていけなくなります。
b.神経の損傷
神経は電気コードのように硬く、伸縮しません。
ですので、関節が曲がるときに、関節の動きを邪魔しないために、神経は周囲の筋肉などに対し滑らかに動く必要があります。
しかし、神経の癒着が起こると、神経が動く際に適切に滑走できず、引き伸ばされることで神経の損傷が発生します。

3. 神経の損傷が作る偏頭痛の症状
a.神経損傷の放散痛
この神経損傷は、強い痛みを引き起こします。
炎症で血管が拡張し、ズキズキとした拍動する痛みを自覚します。
首を動かすと頭を刺すような鋭い痛みが現れます。
頭痛は、首の神経が引き起こす放散痛であると考えます。
放散痛とは、痛みを引き起こしている部位とは異なる場所に感じる痛みのことです。
首の損傷する神経には、脳神経といって、脳から直接出てくる神経があります。
その神経を損傷すると、頭の中に響く痛みが出るのが特徴です。
その他、目の奥に放散する痛みを発する神経損傷も確認できています。
d.偏頭痛の症状が悪化する要因
また、癒着が生じると神経の血流も悪化し、酸素供給が不十分になることで神経の興奮が高まり、痛みがさらに悪化する悪循環に陥ります。
当院では、自律神経の不調(めまい、吐き気、耳鳴りなど)も、神経の癒着が関わっていると考えます。
このため、単なる痛み止めやストレス管理だけでは根本的な改善に至らないケースが多く見られます。

4. 偏頭痛の治療法
偏頭痛の根本的な改善には、神経の癒着を取り除き、正常な滑走性を取り戻すことが不可欠です。
そのための有効な施術方法は 筋膜リリース です。
a.筋膜リリースとは?
筋膜リリースは、筋膜の癒着をはがし、筋膜の持つ本来の滑走性を回復させる手技療法です。
筋膜は、体内の組織を覆う薄い結合組織であり、筋肉や神経の動きに深く関与しています。
筋膜がないと隣り合う筋肉はお互いを干渉することになり、身体がスムーズに動きません。
偏頭痛の改善には、特に頚部(首)や肩、側頭部の筋膜をリリースし、神経の滑走性を取り戻すことが重要です。
b.偏頭痛の治療法
大木接骨院では、偏頭痛の原因を単なる血管の問題やストレス要因とせず、神経の癒着による痛みの発生メカニズムに注目しています。
そのため、以下のようなアプローチを取り入れています。
- 筋膜の癒着部位を特定
触診や可動域の検査を行い、神経が滑走しにくくなっている部位を見極めます。 - 手技による筋膜リリース
直接的な手技で筋膜を解放し、神経が適切に動ける状態を作ります。 - 運動療法で滑走性を維持
施術後も神経の癒着が再発しないよう、適切な運動やストレッチを指導します。

5. 偏頭痛の予防
筋膜リリースによる施術だけでなく、日常生活でのケアも偏頭痛の予防には欠かせません。以下のポイントを意識することで、神経癒着の再発を防ぐことができます。
1. 正しい姿勢の維持
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用は、猫背や前かがみの姿勢を誘発し、筋膜の癒着を引き起こします。
座るときは背筋を伸ばし、首や肩に負担をかけない姿勢を心がけましょう。
2. 適切な筋力強化
頭痛には肩甲骨の位置が重要です。
肩甲骨の位置を正しく保つためには、背中の筋力が必要になります。
肩甲骨の正しい位置を習慣化することで、筋膜の癒着を防ぎ、神経の滑走性を維持できます。
スポーツジムなどでウェイトトレーニングを取り入れると、効果的に背中の筋肉を強化できます。
大木接骨院では、このようにトレーニングで痛みを起こしにくい身体を作る「痛みと筋肉のパーソナルジムarise」というジムを運営しています。
3. 睡眠時間と寝具による睡眠の質向上
適切な睡眠時間を確保することは、身体の筋肉の疲労を改善します。
正しい姿勢を維持するためには、疲労のない良い状態でなくては難しいでしょう。
良い睡眠のためには、良い寝具で寝ることが必要です。
大木接骨院では、睡眠の質を高める寝具のアドバイスも行います。
疲労を溜めないことを心がけ、睡眠の質を向上させることも重要です。

5. まとめ
偏頭痛は、神経の癒着が原因で引き起こされるケースが多い ことが臨床経験からわかっています。
この癒着を解消するには、筋膜リリースによる施術 が非常に有効であり、大木接骨院ではこのアプローチを中心に治療を行っています。
もし偏頭痛に悩まされている方は、薬に頼るだけでなく、一度神経と筋膜の状態をチェックし、根本的な改善を目指してみてはいかがでしょうか?
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