”肩が痛くて上がらない”今まで痛くなったことはないのに突然痛みで上がらなくなってしまうことがあります。
整形外科でレントゲン写真を撮ってもらっても、骨には異常がないと言われて湿布をもらうだけ…
湿布を貼れば少し楽にはなるけど、肩を動かしたり、横向きで寝ると痛くて寝られなくなってしまう四十肩・五十肩ですが、骨には異常がなかったとしても肩関節やその周りの筋肉や神経などには異常があることが多いです。
四十肩・五十肩は骨折はないけど他の場所で痛みが発生していることが多いので、その原因や解決方法についてご紹介いたします。
1.四十肩・五十肩とはなんなのか?
四十肩・五十肩というのは正式な病名ではなく、肩が痛いときによく呼ばれている単語で、40代・50代の方に発症しやすいことからその名で呼ばれています。
つまり、肩が痛くて動かない40〜50代は四十肩・五十肩ということになります。
他にも凍ったように動かないことから凍結肩と呼ばれたり、
病院の診断名では肩関節周囲炎と言われています。
痛みが出ても放置していると自然に元に戻る場合もありますが、数ヶ月の頻度で同じような症状を繰り返したり、ひどい場合には痛みや動きの硬さがどんどん悪化していく場合も少なくありません。
また、よくなってきたと思ったら反対の肩も痛くなってきたという話もよく耳にします。
四十肩・五十肩は腰痛や肩こりに並ぶ身近でよくある症状のひとつです。
2.肩でなにが起こっているのか
肩関節を痛めている時によくある状態が、肩を前に出していることによって、本来あるはずの関節のすき間がせまくなって骨同士がぶつかってしまったり、関節のすき間に筋肉が挟み込まれたりすることで痛みがでたりします。
こういった関節がぶつかったり、筋肉の挟み込みが長期間にわたって続くと小さな炎症がつみかさなり、気がついた時には痛くて動かせないとう状況になってしまいます。
肩は球関節と呼ばれ、関節の構造上可動域が大きいのですが、逆に安定性が少ないという特徴があります。
そのため、姿勢や動作が悪いと痛みにつながりやすかったり、肩を安定させる筋肉も減りやすかったりするので注意が必要です。
3.四十肩・五十肩に対する施術方法
四十肩・五十肩の多くの原因は猫背になり、肩を前に巻いている姿勢にあります。
肩を前に出していると、大胸筋という肩の前についている筋肉が硬くなり癒着を起こします。
大胸筋が癒着を起こすと肩を前に引っ張り出す力が強くなってしまうため、ますます姿勢が悪化してしまいます。
そのため主に肩の前を筋膜リリースすることで肩を後ろに引きやすい状態にしていきます。
肩を前に出している時間が長いと肩甲骨付近に背筋が伸びている状態のため筋力が弱くなっていきます。
なので、運動療法で肩の正しい姿勢や動かし方を知ってもらい、日常的に正しい使い方をしてもらうことで習慣化していきます。
4.自宅や職場で気をつけるポイント
四十肩・五十肩は長時間肩を前に出している姿勢が原因によっておこることが多いです。
そのため、日々の姿勢が四十肩・五十肩の改善予防をする上で非常に重要となります。
基本的に猫背だと肩は前にでやすくるので、胸を持ち上げるように背中を伸ばします。この時に力を入れすぎて腰が反らないように注意が必要になります。
背中を伸ばしたら胸を開くように肩を後ろに引きます。
この姿勢をすると肩甲骨の内側の筋肉を使って、姿勢を作ることになるため長期的にみると筋力がついて習慣化していきます。
姿勢と動作を変え、原因からの施術を追求する
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