乳房切除後疼痛症候群(PMPS)の症例紹介

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目次

乳房切除術を受けた後、長期間続く痛みに悩まされた患者様を紹介します。

「乳房切除後疼痛症候群(Post-Mastectomy Pain Syndrome, PMPS)」と呼ばれる症状です。

患者様のご協力を得て、体験談を症例として紹介することで、同じ悩みを抱える方々の助けになればと思います。

1.手術と術後の経過

50代でステージ2の浸潤性小葉癌という乳がんと診断され、右乳房の部分摘手術(5cm)を受けました。

手術自体は無事に終わり、術後の経過も問題なく進んでいきました。

術後3日間は手術跡にドレーンが入っており、その痛みと傷口のうずく痛みに耐えてました。

自宅に戻ると、医師からは肩を動かさないと固くなると言われていたので、YouTubeを見て、少しずつ肩を動かすようにし始めました。

そのときに初めて脇の下のつっぱり感を自覚しました。

傷口が治ってきて、その後も放射線療法があり、徐々に硬さが増していきました。

気がついたら、脇の下や胸の周囲に鋭い痛みや痺れが出るようになっていました。

乳房切除後疼痛症候群(PMPS)になった女性が検査を受ける

2.痛みの特徴

症状は思い出す限り、以下がありました。

  • 脇から肩甲骨のしびれ
  • お風呂に入るとしびれを強く感じる
  • 脇から肘までのつっぱり
  • 肩が動かしにくい
  • 手術痕部や乳房の硬さ
乳房切除後疼痛症候群(PMPS)になった女性が右手を挙げにくい

3.痛みの特徴

私の痛みは以下のようなものでした。

  • 持続する鈍痛:胸の周囲や脇の下に違和感が続く。
  • 刺すような痛み:腕を動かすと電気が走るような痛みがある。
  • 痺れや感覚異常:皮膚の表面が常にヒリヒリする感じ。
  • 冷えや灼熱感:温度に敏感になり、冷たいものが触れると痛みが増す。
乳房切除後疼痛症候群(PMPS)になった女性が不安になる

4.テニスを再開

退院1ヶ月後にテニスをレベルを落として、軽く始めました。

病院からもらったパンフレットには、手に遠心力のかかるスポーツ(テニス、ゴルフ)は浮腫が出やすいからダメです、と書いてあって心配でした。

医師は、「この情報は古い」と行ってくれましたが、心配は残りながらのテニス再開でした。

最初は力が入りませんでした。

筋力が落ちていたように思います。

でも、自分が思っていたよりできたように思います。

傷口を守るためや、放射線療法で傷んだ皮膚をこすらないようにサラシを巻いてプレーしていました。

3ヶ月くらいするとプレーに慣れてきて、以前と同じプレーレベルまで戻ってくると、プレー中に肩と脇に鋭い痛みが出ました。

これはとても辛かったです。

この頃に、はじめて大木接骨院で乳がん手術後の脇のつっぱりケアを受けました。

乳房切除後疼痛症候群(PMPS)になった女性がテニスをする

5.医師の診断と治療

術後の定期検診で医師に相談したところ、「乳房切除後疼痛症候群」の可能性が高いと言われました。

この痛みは、手術による神経の損傷や様々な組織の癒着が原因と考えられるそうです。

治療として、以下の方法を試しました。

  1. 痛み止めの服用(術後すぐカロナール)
  2. リハビリとストレッチ(肩や腕の可動域を広げる)
  3. 自分でマッサージ(血流を促進し、痛みを和らげる)
乳房切除後疼痛症候群(PMPS)になった女性が診察を受ける

6.日常生活への影響

無意識で痛みをかばったり、右手への負担をかけないように、自然と家事をやることを控えました

特に買い物で重いものを右手で持つことは避けました。

デスクワークだったのと、会社の理解もあり、リモートワークへの切り替えもでき、仕事には支障をきたすことはありませんでした。

特に、長時間同じ姿勢でいると痛みが悪化するため、こまめに体を動かすよう心がけました。

寝るときは右腕を下にして寝ないようにしました。

乳房切除後疼痛症候群(PMPS)になった女性がデスクワークをする

7.心のケアの重要性

慢性的な痛みは、精神的にも負担が大きいものです。

今振り返ると、いつもの生活に戻ることで、気を紛らわせることが最も大切でした。

テニスと仕事で自分のリズムを取り戻し、心が安定したように感じています。

痛みと向き合うためには、心のケアも大切だと実感しました。

乳房切除後疼痛症候群(PMPS)になった女性が心のケアを受ける

8.今悩まれている方へ

乳房切除後疼痛症候群は、手術後の多くの人が経験する可能性がある症状です。

適切な治療やリハビリを続けることで、少しずつ症状を軽減することができます。同じ悩みを抱える方々へ、乳がんだと医師から言われたときは、死を覚悟するくらいに落ち込みました。

しかし、乳がんは症例も多く、治療法も確立されていて生存率も高いので前向きに乳がんと向き合ってください。

皆さんも、きっと以前の生活に戻ることができます。

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