乳房切除後疼痛症候群(pmps)とは

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乳房切除後疼痛症候群(PMPS)の概要

乳房切除後疼痛症候群(Post-Mastectomy Pain Syndrome, PMPS)は、乳房切除手術を受けた後に一部の患者が経験する慢性的な痛みを指します。

この痛みは手術部位やその周辺に生じ、一般的には3か月以上続くものを指します。

PMPSは乳がんの治療後に比較的よく見られる症状の一つです。

特徴

乳房切除後疼痛症候群(PMPS)の特徴的な症状には以下のようなものがあります。

1.痛みの部位

胸壁、腋窩(わきの下)、肩、または腕に疼痛が生じます。

2.痛みの種類

焼けるような痛み、鋭い痛み、しびれるような感覚など人それぞれに感じ方は少し違います。

3.感覚異常

患部周辺のしびれや過敏、または感覚の低下が起こり、進行性に症状が悪化します。

お風呂のお湯に入ると違和感を覚えます。

4.可動域制限

腕や肩の可動域制限がみられます。

洋服を着ることや手を挙げることが制限されます。
自転車を乗ることなどが難しくなることすらあります。

5.リンパ浮腫

リンパ浮腫(腕のむくみ)が伴うこともあります。

乳房切除後疼痛症候群(pmps)の症状を訴える女性

原因

a.一般的な原因

乳房切除後疼痛症候群(PMPS)の原因は完全には解明されていませんが、以下の要因が関与すると考えられています。

1.神経損傷

手術中にインターコスタル神経(肋間神経)や胸部の他の神経が損傷されることで痛みが発生することがあります。

2.術後の瘢痕形成

手術部位の瘢痕(はんこん)組織が神経や周囲組織を圧迫する可能性があります。

3.放射線治療

乳がん治療の一環として行われる放射線治療が神経や組織に影響を与える場合があります。

b.大木接骨院の考える原因

一般的な原因をもとに施術を行っても症状が改善しません。

そこで、当院は乳房切除後疼痛症候群(PMPS)の症状は「アキレス腱断裂後に似ている」ところから、原因は”癒着”であると考えています。

もちろん、神経損傷や瘢痕組織が症状を作っていたりしますが、大部分は癒着によるものだと考えています。

1.癒着とは

ここで言う癒着は、手術痕(傷跡)による瘢痕組織とは異なります。

癒着とは、手術後の炎症により生じる、傷口周囲にある傷ついていない組織の動きが悪くなることです。

2.癒着の原因

手術による傷で炎症が起こります。
炎症は回復の過程で起こるからです。

その炎症が癒着をお起こします。

乳房切除後疼痛症候群(pmps)の女性

治療法

PMPSの治療は個々の症状や原因に応じて異なりますが、一般的な治療法には以下が含まれます。

a.一般的な治療法

1.薬物療法

鎮痛薬(NSAIDs)、抗けいれん薬、抗うつ薬(神経性の痛みに効果あり)。

2.理学療法

肩や腕の可動域を改善し、痛みを軽減するためのエクササイズやストレッチ。

3.神経ブロック

局所麻酔やステロイド注射を使用した神経ブロック療法。

4.心理的サポート

痛みが慢性化すると心理的な影響を及ぼすため、カウンセリングや心理療法が役立つことがあります。

5.補完療法

鍼灸、マッサージ、マインドフルネス瞑想など。

b.癒着をはがす筋膜リリースでの施術法

一般的な治療法では、改善が乏しく症状が残っている人が多いです。

原因が「癒着」ですので、筋膜リリースで施術することをおすすめします。

乳がん手術後の脇のつっぱりの解消された女性

予防

完全に予防することは難しいですが、適切な術後ケアや早期のリハビリテーションを行うことで症状を軽減できる場合があります。

また、手術前にリスクを医師とよく話し合い、対策を講じることも重要です。

ですが、当院で行っている筋膜リリースによる乳がん手術後の癒着を剥がすことをおすすめします。

もし乳房切除後疼痛症候群(PMPS)にお困りでしたら、お気軽にご相談ください。

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