多くの人が一度は”寝違え”を経験したことがあるのではないかと思います。
寝違えとはなにが起きているのか、なにが問題なのかを解剖学的視点で解説しています。
頻繁に寝違えを起こしてしまう方はぜひ参考にしてみてください。
1,寝違えの概要
●寝違え=首?
寝違えというと”首周りの痛み”という印象が強いと思いますが、寝違は病名ではないため特に首に限ったものではありません。
朝起きた時に首が痛くなっていることを一般的な俗称として、”寝違え”と呼んでいます。
このページでも起床時の首周りの痛みを”寝違え”と表現して説明していきます。
●寝違えの症状
眠っている状態から目が覚めた時に首から肩にかけて痛みが出ることを一般的に”寝違え”と言います。
首を動かした時に痛みが出る場合や、痛みが強くほとんど動かせない程の症状の時もあります。
一般的には寝違えの痛みは数日経つと徐々に引いていくことが多いです。
しかし、痛みが異常に長引いたり、しびれや吐き気等の症状が出る場合は通常の寝違えではなく神経損傷等を起こしている可能性がありますので、整骨院や整形外科等の診断を受けるようにしてください。
2,寝違えの原因
●寝ているときの問題
寝ているときの問題として考えられるのは主に”まくらに問題”と”寝ているときの姿勢”です。
まくらの問題としてよくあるのが高さが悪い、沈み込むような低反発の素材などがあり、解剖学的位正しい位置に頭を保持してくれるまくらが理想的です。
寝ている姿勢に関しては、眠っている時に姿勢を気にすることは出来ませんが、柔らかすぎるベッドだったりソファや椅子で寝てしまったりと解剖学的にストレスがかかる状態での睡眠は寝違えに繋がります。
●起きているときの問題
寝違えなんだから寝ている時に問題があると考えている人がほとんどだとは思いますが、中には寝具を良いものに変えても寝違えが起きる人もいて、そういったひとは日常生活の中になにか原因が隠れている場合があります。
よくあるのがデスクワークやスマホの使用により、猫背だったり頭が前に出た姿勢を長時間続けることにより首周りの筋肉を疲労させてしまい、寝ているときのふとした寝返りなどで強く痛めてしまう場合もあります。
3,寝違え対策
人それぞれの寝違えの原因を明確にしないと完全に予防できるとは言えませんが、
今回は自分で出来る予防法として、寝具選びについての重要なポイントを解説します。
●枕選びのポイント
・枕の高さ
枕には頭を適切な高さに保持しくれる役割があります。
適切な高は寝た時に体から2〜3cmの高さであり、まっすぐ立ったときと同じ姿勢であるのが良い高さと言えます。
・枕の形
寝返りするときに邪魔にならない形の枕が理想的です。
頭がすっぽりとはまるような形だと、寝返りのときに頭だけ回転しないことがあり首へのストレスとなってしまいます。
・枕の素材(柔らかさ)
柔らかいほうが寝心地よく感じるかもしれませんが、自分の頭の重さをしっかりと反発してくれる枕が良いです。
つまり、細かいビーズや柔らかいクッションなどで作られた枕は頭が沈みこんでしまうため、高さの保持も出来ず形もかわってしまうため良い枕とは言えません。
●敷布団選びのポイント
布団やマットレスは自分に体重に対して沈み込まない高反発なものがおすすめです。
体が沈み込んでしまうと枕に乗っている頭は取り残されてしまうため、結果的に頭が前にでた姿勢になり、首へのストレスになってしまいます。
寝心地の良さで選んでしまうとふかふかで柔らかいものを選びがちですが、実は体に負担をかけているかもしれません。
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