街を歩いている高齢の方の中に腰が曲がってしまったまま変形してしまっている人を見かけます。

誰が見ても分かるくらい腰が曲がっている人もいますが、実は高齢者ではなくても腰の変形予備軍のような人はたくさんいます。

自分は曲がっていないと思っていてもリスクが潜んでいる可能性はありますので、腰に不安がある人は是非参考にしてください。

1,変形性腰痛症の概要

田植えをする家族

●変形性腰痛症とは

背骨は小さな骨が積み木のように重なって頚椎・胸椎・腰椎・仙椎と高さによって呼び方が変わります。

そのうち腰椎と呼ばれる骨は5個あり、腰椎の高さで変形を起こして腰痛が出ることを変形性腰痛症と呼びます。

変形にもいくつか種類がありますが、一般的に有名な側弯症は背骨が横に曲がってしまう状態を呼びます。

他にも前後方向へ曲がる場合も多くあります。

※下の写真は分かりやすく表現したもので、実際に好発する部位とは異なります

後弯(猫背)

腰椎後弯

前弯(反り腰)

腰椎前弯

側弯

腰椎側弯

2,変形性腰痛症の原因

シルバーカーを押している女性

●先天性と後天性

生まれつき何かしらの病気を持っていて、それが原因で変形症になる場合と、

長年かけて悪い姿勢を続けたことなどによる後天的な変形症があります。

先天性の場合は病気の種類によって対処法は異なります。

後天性の場合は日々の姿勢を変えることで進行を止めたり、予防に繋がると考えられます。

●悪い姿勢とは

後天的な変形の原因の1つである悪い姿勢とは、背骨を曲げている姿勢です。

例えば畑仕事や、デスクワークなどで長時間猫背のまま過ごしていると背骨は前に曲がっていきますし、机に片肘をついたり常に上半身を傾けていると横に曲がってしまいます。

身体はその人の生活環境や癖によって少しずつ変化していくため、気づいた頃には重症化している場合も少なくありません。

3,変形と痛みの関係

新中野にある大木接骨院では椎間板ヘルニアの解説をする。

●変形=痛いではない

腰に限らず変形していると一見とても痛そうに思えますが、実は変形していても痛みを感じない人もたくさんいます。

それはなぜかと言うと、変形していても痛みの出る方向にストレスがかからなければ痛くないからです。

分かりやすく言うと、傷口を触れば痛くなるのと同じようなイメージです。

しかしながら、変形していると普通の人よりもストレスがかかりやすくなってしまうため、何もしないと痛みと変形は進行してしまいます。

正しい身体の使い方を知っている専門家の指導のもと対処法を指導してもらうことがおすすめです。

 

●痛みを避けるだけでは良くならない

よく”痛くなることはやらないでください”という説明があります。

確かに痛みの出る動作はやらないほうが良いですが、だからといって何もせず過ごしていても改善することはありません。

むしろ筋力が落ちて、いざ動きたい時に動けなくなってしまいます。

痛みを理由になにもしないのではなく、正しい身体の使い方を習得することで、痛みのない生活を取り戻すことが出来るかもしれません。

 

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