変形性股関節症とは、生まれつきの先天性とう成長の過程で起こる発育性

正常な股関節と変形性股関節症

正常な股関節

股関節は骨盤の一部である”寛骨”と太ももの骨である”大腿骨”から形成されています。

股関節は球関節と呼ばれ、お椀のような形になっている寛骨臼ボールのようになっている大腿骨頭がはまり込むように作られており、大きな可動域がでるように作られています。

同じ球関節に肩関節があり、肩関節も大きな可動域を持ちますが股関節は肩と違って体重を支えながら動作をするという役割があるため大きな力を持つ筋肉から細かい調整を行う筋肉まで付いていて、その構造は非常に複雑なものとなっています。

変形性股関節症

変形性股関節症とは本来股関節の隙間に存在し滑りをよくするための”関節軟骨”がすり減り、関節のすき間が狭くなるように変形してしまうことを言います。

軟骨がすり減った結果、骨同士が接触してしまうようになり痛みや動かしづらさが出現してしまいます。

加齢や体重の増加等が原因という症例もありますが、多くの場合は臼蓋形成不全先天性股関節脱臼といった先天的な疾患が原因になっています。これらの疾患が女性に多いことから変形性股関節症も女性に多い疾患となっています。

変形性股関節症の原因

変形性股関節症の原因は大きく分けて一次性二次性の2種類に分類されます。

一次性変形性股関節症

明らかな原因が見当たらず股関節が変形してしまうことです。
要因の一つとして骨や軟骨の細胞が老化してしまい正常に働かなくなってしまうことが考えられています。
一次性変形性股関節症は欧米に多く発症します。

二次性変形性股関節症

何らかの怪我や病気を原因として股関節が変形してしまうことです。
日本では二次性変形性股関節症が大半を占め、男女差は圧倒的に女性に多い疾患となっています。
先天性股関節脱臼臼蓋形成不全が約90%もの原因となっており、他にはペルテス病特発性大腿骨頭壊死関節唇損傷などが原因になることもあると言われています。

先天性股関節脱臼

原因は明確化されていませんが、生まれつきに股関節を脱臼してしまうことで、子宮内での異常な姿勢だったり遺伝的な要因が関係していると言われています。

臼蓋形成不全

生まれつき臼蓋(お椀)の発育が不完全で、大腿骨頭(ボール)に対して被りが浅くなってしまう先天的なものが原因の場合と、成長期に臼蓋の発育が正常に進まない後天的なものがあります。

どちらにせよ関節のはまりがわるく安定性に欠けるため脱臼などのリスクが増してしまいます。

参考:NPO法人のぞみ会 変形性股関節症の会

変形性股関節症の症状

変形性股関節症では股関節の変形に伴い、痛み可動域制限などの症状がでます。

初期症状の代表的な例としては、立ち上がる際や歩き始めでの痛みがあります。
さらに変形が進行すると動作に関係なく常に痛むようになり夜寝ているときにも夜間痛として痛みがでるようになります。

また、股関節の動きも制限されてくるため長時間の歩行や階段の昇り降りが辛くなり、進行すると手すりや杖が必要になってしまいます。
特にしゃがみ込む動作や床のものを拾う時に股関節の動きが悪く不自由な日常生活を過ごすことになってしまいます。

治療方法

変形性股関節症と診断されたからといってすぐに手術適応になるわけではありません。
初期では股関節の使い方によっては症状が改善する場合も多くあり、運動療法によって正しい股関節の使い方を日常生活に上手く繋げることができれば手術をせずとも普段の生活を続けることが可能になります。

それでも症状がなかなか改善しなかったりした場合は骨切り術や人工関節といった手術の適応になる場合もあります。

変形性関節症では、変形してしまった関節を完全に元通りにすることはできませんが治療方法によっては手術なしで日常生活を痛みなく過ごすことができる疾患です。
そのため整形外科や整骨院などの専門家とよく話し合い、自分の納得できる治療を選択することが大切です。

私たちは、患者様のお役に立てるよう考え続け、数々の工夫を行い、皆様の身体の問題を解決できるように準備しています。

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