【症例】親子バスケでのアキレス腱断裂(40代男性)

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お子様がバスケットボールをしていたので、一緒に始めて数ヶ月ほど経ったとのことでした。

プレー中の何気ない動きで左足のアキレス腱を断裂してしまったそうです。

バスケを始める前からトライアスロンに出場するほど運動はされていたため、運動不足ということではありませんでした。

一度総合病院を受診されて、保存療法を選択したものの診断に少し不安な部分があったとのことで当院に来院されました。

1.受診当日の状態

アキレス腱断裂から約4週間後の超音波検査画像

他の病院ですでに4週間ほど固定をしていいたため、エコー検査を見るかぎりアキレス腱は無事にくっついていました。

しかし、断裂した部分にやや黒っぽい影のようなものが見えます。      

この黒っぽい影はアキレス腱繊維がまだ完全にまっすぐではなく、乱れている状態を表しています。

アキレス腱の線維が乱れていると、強度が十分ではなく再断裂リスクの高い状態となっています。

2.リハビリ

アキレス腱断裂のリハビリでは主に”可動域改善”と”筋力回復”が必要になります。

当院では筋膜リリースと運動療法で施術しています。

⚫︎筋膜リリース

長期間の固定によってせまくなった足首の可動域を筋膜リリースで改善します。

可動域改善をなるべく早期から行うことで回復速度や、スポーツ復帰までの期間が早くなります。

筋膜リリースには可動域改善のほかに、癒着による痛み改善、筋機能の改善などの効果もあります。

⚫︎運動療法

運動療法は患者さまの生活特性やスポーツによってやり方を変えますが、初期段階では主にふくらはぎの筋力回復を中心に行います。

今回の患者さまの場合はトライアスロン復帰のため、ランニングでの足首の使い方などもあわせて運動指導を行います。

3.経過

⚫︎1ヶ月

固定(装具)を外して筋膜リリースと運動療法でリハビリ開始

⚫︎2ヶ月

筋力向上、可動域6割程度回復、半分体重をかけてカーフレイズ可能

⚫︎3ヶ月

可動域8割程度回復、片脚カーフレイズ徐々に可能、ジョギング再開、ジャンプトレーニング開始

リハビリ開始が早期から行えたことと、もともと運動習慣があったことから比較的早い回復ができました。

引き続きトライアスロン、バスケ復帰にむけてリハビリを続けていきます。

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