【症例】後頭部に出ていた頭痛(50代女性)

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デスクワークで働いている50代女性の症例紹介です。

30代の頃から毎日のように後頭部の頭痛と肩こりに悩まされていて、

特に夜中から朝にかけて頭痛がひどく、原因がわからずお困りとのことでした。

1.頭痛の出ている組織の特定

後頭部への頭痛に対しての筋膜リリース

後頭部の頭痛なので、まず初めに首から後頭部にかけて伸びている神経の触診を行います。

後頭部には主に大後頭神経と小後頭神経という神経が存在します。

この2本の神経を触診したところ普段感じている頭痛と同じ頭痛が誘発されたため、後頭神経が頭痛を出している可能性が高い判断しました。

2.姿勢と癒着の影響

頭痛に対しての運動療法

猫背や頭を前に出した姿勢を長時間続けると神経が引き伸ばされて頭痛が出ることがあります。

その場合姿勢を変えることによって頭痛が減る場合がありますが、

今回の患者さまの場合、毎日のように頭痛が出ることと、夜から朝にかけてひどくなることから、

姿勢の影響と癒着の影響が存在すると判断しました。

後頭部の神経が癒着を起こしていると、神経の動きが悪くなるため頭痛が高頻度で出たり、姿勢を良くしても頭痛が減らなかったりします。

3.具体的な施術方法

・筋膜リリース

筋膜リリースは後頭部の神経を直接リリースする施術と、姿勢を変えやすくするためのリリースを行います。

今回の患者さまは左右の後頭部に頭痛が出ていたため両方の神経をリリースします。

また、猫背や頭の位置を変えるために腹筋や首肩周りの筋膜リリースを行います。

・運動療法

猫背と頭が前に出ている姿勢が後頭部の神経にストレスをかける姿勢のため、

背筋を使って胸と頭を適切な位置にします。

この際腹筋が弱く、背筋だけを強くしてしまうと腰が反りやすく腰痛になるリスクが出てしまうため、腹筋も同時に強化していきます。

4.施術の経過

通院されて約1ヶ月程度で、毎日のように出ていた頭痛が半分程度になるまで改善することができました。

頭痛の強さも順調に減ってきているようで、効果を実感していただくことができました。

ただ、長年の姿勢の癖と癒着が存在するため、長期的に施術を行い、頭痛に悩まされない状態を目指していきます。

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