目次
1.膝の過伸展とは?
膝の関節は肩関節や股関節と違って関節の動く方向が基本的に一つの方向にしか動きません。
ねじれや横方向にも少しだけ動きますが、基本的には”曲げ”と”伸ばし”がメインになっている関節です。
この曲げる動作を”屈曲”、伸ばす動作を”伸展”と呼びます。
屈曲と伸展は、関節の動き(動作)を示す用語です。
一方、今回のテーマである”過伸展”は、この正常な膝を超えて伸展してしまうことを言います。
正常な膝は、立った状態で横から見ると太ももとスネが真っ直ぐそろっています。
”過伸展”(下右図)は、膝を正常よりも伸ばしすぎているので、横から見ると膝が反っている様に見えるのが特徴です。


過去のブログでも取り上げたことがありますので、ご興味ある方はそちらも一度ご覧ください。
2.膝の過伸展で膝が痛くなる理由

今度は骨の模型で見てみます。
膝は正常な状態だと大腿(太もも)と下腿(膝下)が垂直に並んでいます。
膝の過伸展が起きると、前方の関節がつぶされることにより半月板がはさみ込まれます。
半月板は平らな板だと想像してください。
全体に荷重していれば、体重は分散されるので、半月板は耐えられます。
しかし、前方という局所に荷重してしまうと、半月板に強い力が加わり、耐えきれずに壊れます。
そのため、痛みを起こしていまいます。
3.過伸展が起こりやすい理由
この過伸展が起こりやすい理由があります。
それは太ももの筋肉がサボれるため、多くの人が立っている時にしてしまいます。
校長先生の話を聞いてるときや通勤電車の中など、立ったまま長時間過ごさないといけないときに、無意識ではありますが、姿勢を変えながら立っています。
そこで楽な立ち方を自然と探して、膝を過伸展してしまうのです。
ですので、膝の”過伸展”は姿勢の一つです。
4.日常生活で起きやすいシーン

基本的に過伸展する癖がある人は、立っている時は過伸展することが多いです。
その人が、長時間立ちっぱなしだったり、長距離を歩いたりときに現れます。
仕事や生活習慣でそのような機会が多い人は要注意です。
日常生活で膝の過伸展が起きやすいシーン
- 台所などの家事での立ち姿勢
- 歩いている時
- 電車でつり革につかまって立っている時
膝を過伸展させている時間が長ければ長いほど、半月板を損傷させます。
その姿勢を繰り返す中で、使っている筋肉がより強くなります。
すると、その姿勢をするクセがより強くなり、さらに繰り返されるのです。
やがて、関節や靭帯に負担をかけ、様々な場所に癒着と痛みを作っていきます。
5.膝の過伸展による悪影響

膝の過伸展を長期間続けていると、
- 半月板のはさみ込みによる炎症や痛み
- 後方靭帯の延長(膝がゆるくなる)
- 筋肉などの膝関節周囲の癒着
- 膝関節の変形
など、多くの悪影響があります。
膝の過伸展を行い続けることで、変形や可動域制限などが起こり、変形性膝関節症となっていきます。
当院ではこれらに対して筋膜リリースと運動療法で、膝を正しい使い方に変えていきます。
6.正しい膝の使い方
膝を伸ばしすぎないと言っても、どこが正しい位置なのか最初はわからないと思います。
わかりやすい判断基準としては、
- 横から見た時に膝が反っていないか
- 正面から見た時にO脚になっていないか(別ブログで解説)
明らかな過伸展では見ればすぐわかります。
しかし、変形の初期は、一般の人が見ても分からないレベルで過伸展していて、膝に痛みが出ます。
そういた場合は私たち専門家におまかせください!
大木接骨院では姿勢検査や歩行検査といった写真や動画を使い、難しい原因でも患者様にわかりやすく説明できます。
ぜひ、お気軽にご連絡ください。
姿勢と動作を変え、原因からの施術を追求する
大木接骨院 新中野駅前院
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