【症例】杖生活からの脱却(70代女性)

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1.杖を使って7年間生活

70代女性の患者様です。

7年前から腰・股関節・膝に痛みがでるようになり、杖がないと歩けないようになったそうです。

立ったり歩いたりするとめまいも感じていたそうで、

家の中でも壁や家具でカラダを支えながら移動する生活が長く続いていたとのことです。

2.原因の特定

姿勢や歩行の検査を行い、症状の根本的な原因を明確にします。

今回の患者さまの場合は、杖を長期間使い続けてきたことによって起きた上半身の右にずらせた姿勢と、

片足体重を続けていたことによる左半身の筋力低下・膝関節のねじれが主な痛みの原因となっていました。

長年悪い姿勢を続けてしまったため、各関節に強い癒着が存在していました。

特に股関節の動きが悪く、股関節がうまく使えないことによって腰痛や膝の痛みを作っている状態でした。

また、筋力低下もおきていて、カラダを支える腹筋と下半身の筋力低下が強かったため杖なしではふらついてしまいまっすぐ歩けませんでした。

3.実際の施術方法

腰痛・股関節痛・膝の痛みに対する筋膜リリース

股関節の可動域改善と膝のねじれに対して筋膜リリースを行い、関節を適切な位置に戻すように手技を行います。

運動療法で腹筋の使い方と足・膝・股関節の使い方を練習して、立ち方や歩き方などの日常生活の姿勢と動作を変えていきます。

4.施術の経過

杖を使って歩いていて患者の運動療法

初期の症状が強かったため、痛みが落ち着いてくるまで2〜3ヶ月ほどかかりました。

ほぼ同時に杖を使わないで歩けるようになってきたので、ウォーキングを始めるようにお願いし始めました。

通院して半年ほどたった頃には、今までタクシーを使っていたところひと駅分程度なら歩いていけるようにまで回復しました。

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