アキレス腱断裂部位のつっぱりをリハビリで改善(保存療法)

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アキレス腱断裂から保存療法をした後に残るつっぱり感、これはどうにかできます。

今回は当院で行なっている保存療法後のリハビリをご紹介します。

当院で固定をしていなくてもリハビリから開始することも可能なので、

  • リハビリを一通り行ったけど硬さが残っている
  • スポーツが思いっきりできない

という方必見です!

保存療法って本当にくっつくの?手術しないとどんなふうに過ごすの?と思う方は下記の記事を参考にしてください。

アキレス腱断裂の保存療法

1.リハビリで何をするのか

リハビリを行う際に重要なことは、施術で癒着をとることと運動で筋力強化を行うです。

癒着とは

筋膜と筋膜がくっつくことを癒着と言い、癒着が起こると硬くなり動かしづらくなります。

筋膜は筋肉の表面に存在し、これはステーキの赤身と脂身の間に存在する”すじ”のようなものです。

癒着は怪我した炎症や圧迫などで発生し、動かさないことでさらに進行します。

アキレス腱断裂の癒着を簡単にいうと、固定の際の圧迫や動かさないことで神経や筋肉同士が接着剤でくっついているような状態です。

  • 施術方法

固定の影響でさまざまな部分が圧迫され癒着が発生します。

この癒着の多くはアキレス腱ではなく、その周りの組織の癒着によって動かしづらさを出しています。

マッサージやストレッチなどでは改善できないものも癒着がはがれることで、足首周りのつっぱりがとれ動かしやすくなります。

  • 運動負荷

断裂から1か月後

弱い負荷を数多く行い、ふくらはぎの強化していきます。座位での運動から立位に変更し少しずつ負荷を増やしていくきます。立って行う運動の時、最初は体重を1割でも乗せれてていればOK。

2か月〜5か月 

両脚で行っていた運動から片脚に変更し、負荷を徐々に増やしていきます。

6か月以降

スポーツ動作に近いジャンプや片脚での瞬発な動作でさらに筋力アップを目指します。

※個人差があるためあくまでも目安の期間となります。

癒着によって、アキレス腱部の突っ張り感や足首の曲げづらさなどが生じ、足首の動きを制限しています。

これでは、足をうまく使えません。

リハビリを行う上で大切なことは癒着をとることで、可動域はもちろん運動負荷も上げて行うことができます。

2.リハビリ(癒着をとる)

癒着による硬さが多くの方に存在するのが下記の三つです。

  1. くるぶし(外側・内側)
  2. 足首の前側
  3. ふくらはぎ

①くるぶし(外側・内側)

外くるぶし周辺

解剖図

内くるぶし周辺

解剖図

動かしづらさの原因の一つ目は、内側外側のくるぶし周辺です。

この部位は、神経や筋肉、腱などが多く存在します。

これらの筋肉や神経がくっつくと、足首が硬くなるため動かしにくくなります。

癒着をなくすことで、突っ掛かりもなくバラバラに動くようになるるため足首の可動域も広がります。

②足首の前側

二つ目は足首の前側です。

こちらも腱や神経が多くあり、足首を曲げた際に「はまりが悪い感じ」や「前側の詰まり感」が出るのはこの癒着によるものです。

くるぶしや足首の前側の癒着は背屈(つま先を持ち上げる動き)の制限がおき、踵をついたまましゃがみ込む動作が難しくなります。

③ふくらはぎ

最後の三つ目はふくらはぎです。

ふくらはぎはアキレス腱に直接繋がる筋肉で、アキレス腱を強くするため、また再断裂のリスクを少なくするためにも大切な筋肉です。

癒着があるとふくらはぎの力を発揮しづらく、床から足に伝わる運動連鎖の力を途絶えることになります。

これらの癒着をはがし動きをよくしなければなりません。

そこで、当院の施術技術である筋膜リリース(組織間リリース)が重要になります。

筋膜リリースはセロハンテープをはがすような感覚と似ています。

セロハンテープと同じように癒着は押しても伸ばしてもはがれないため、少しづつ擦りながら筋肉や神経を別々に動くようにしていきます。

3.リハビリ(運動)

アキレス腱の強度を上げるために行なっている運動療法をご紹介いたします。

一番重要な動作が、踵を上げる動きの「ヒールレイズ」です。

踵を上げるためにはアキレス腱に繋がるふくらはぎの筋肉が必要で、正しい負荷をかけると強度が上がり筋力アップと再断裂の予防にもなります。

ポイントは大きく3つ

  1. 踵を拳一つ分上げる
  2. 親指と小指の付け根で地面を押す
  3. 動きはゆっくり行う(特に踵を下ろす時)

など細かく動作をチェックしながら行います。

そのほかにスクワットやジャンプなど段階的に負荷を増やしていき、最終的には歩き方、スポーツ動作につなげています。

固定をしていた際に踵重心で歩く癖がついてしまったり、重心を断裂した足にのせるのが怖く感じます。

その使い方が続くと踵や膝、股関節を痛めるため、歩き方も修正する必要があります。

4.最後に

アキレス腱断裂の保存療法でのリハビリについてご紹介してきました。

多くの方は、断裂部周辺のつっぱりや硬さが見られます。

これらの癒着による硬さは筋膜リリースが必要です。

何十人もアキレス腱断裂リハビリを行ってきた大木接骨院だからできる施術を提供させていただきます。

断裂後のお悩みがある方是非一度当院にご相談ください。

 

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