イスに長時間座っているとお尻が痛いと感じたことがありますか?
当院では、そのようなおしりの痛みや痺れへの相談が多いので、ブログ記事にさせていただきました。
デスクワーカーなどの座る時間が長い方にお尻の痛み(しびれ)が起こります。
あなたの症状のヒントになればと思いますので、最後までお付き合いください。
1.お尻の痛み・しびれは坐骨神経痛なの?
まず、イスに長時間座っている痛み(しびれ)は、病院へ行くと坐骨神経痛として扱われると思います。
一般的に、坐骨神経痛と言われると「腰椎に原因があるお尻から太ももにかけての痛み(しびれ)」になります。
では、あなたの症状は、それに当てはまるのでしょうか?
おそらく、違うからこのブログを見ているのだと思います。
「お尻が痛いんだ」
「座ってるときだけが痛いんだ」
と、坐骨神経痛とは異なる点があるのだと思います。
そして、その症状はなかなか改善がみられない…
だとしたら、当院に相談の多い症状だと思われます。
ただし、一概にお尻の痛みと言っても、細かくは多種多様なので、細かな症状は違いがありますが。
もし、あなたがこのブログの症状ならぜひご連絡ください。
まずはお電話かLINEでご相談ください。
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2.お尻から太ももにかけて痛み(しびれ)が出る理由
では、一体何がお尻から人によっては太ももへの痛み(しびれ)を作っているのでしょうか?
お尻の痛み(しびれ)の原因は、神経の癒着
原因は、お尻の骨(坐骨結節)の周辺での坐骨神経の癒着です。
坐骨結節とは、座っているときに椅子に体重がかかる骨の部分です。
その下に神経が癒着してしまい、座ると自分の神経の上に乗って体重がかかるから痛い(しびれる)のです。
神経の種類は、坐骨神経であることが多いですが、人によっては、坐骨神経よりも細い神経が癒着することがあり、触診による検査で、どの神経が原因かを調べないといけません。
3.なぜお尻の神経は癒着するのか?
癒着が原因だとすると、なぜ坐骨神経は癒着するのでしょうか。
人のカラダには、筋膜と呼ばれる組織同士をスムーズに動かす役割もつ組織があります。
この筋膜は、動きが悪い状態が続くことで、くっついてしまうのです。
その癒着(くっつき)が進行した結果、お尻の深部にある筋肉や神経を癒着させ、お尻の痛み(しびれ)を作ってしまう原因になります。
では、なぜ癒着(くっつく)のでしょうか?
理由は3つあります。
a.座わる時間が長いことによる癒着
長時間座っていることは、長時間お尻が圧迫されています。
先程述べたように、座っていることはお尻の神経を「動かせない状態」にするのです。
その結果、神経が周りの筋肉に長時間挟まれ、先程の坐骨結節のあたりで癒着するのです。
それにより、坐骨結節の下で癒着し、坐骨神経の上に乗って体重でつぶすことになり、痛み(しびれ)を起こしてしまいます。
デスクワークの人がお尻に痛みを出すのはこの癒着が原因となっていることが多いです。
b.太もも裏での癒着
あなたの身体は硬いでしょうか?
「身体が硬いとよくない」と言いますが、硬い人は多いですね。
実は、その人は「太もも裏の神経が癒着」しているから硬いのです。
とくに大人ほど長く生きているので、座るときに太もも裏で体重を支える時間が長くなり、この癒着が強くなります。
坐骨神経はお尻から太ももにかけて伸びていきます。
ですので、太もも裏で坐骨神経が癒着していると、お尻のところでも坐骨神経の動きが悪くなり、お尻の下で癒着しやすくなるのです。
c.座っているデスクワーク姿勢による癒着
お尻の痛みで来院される患者様は、イスに長時間座っており、デスクワーク姿勢が悪いことが共通しています。
デスクワーク姿勢が悪いとは、坐骨結節ではなく坐骨神経に直接体重がかかる姿勢となります。
以下の座り方になります。
- 浅く腰掛ける
- 骨盤を後ろに倒している
- 片方のお尻だけに荷重している
座り方が悪いと、お尻の深部にある神経を圧迫し、お尻の痛み(しびれ)が出る原因となります。
番外編ですが、ロードバイク・クロスバイクなどの自転車に乗っているときのお尻の痛みも同じです。
4.太ももの痛み(しびれ)も起こる
お尻が原因なのに、太ももの症状が出る人もいます。
理由は、2つあります。
- 坐骨神経の炎症により、放散痛が太ももの裏の方に広がるため
- 太ももの裏で神経と癒着しているから
坐骨神経の放散痛が太ももの裏の方に広がる
坐骨神経がお尻で癒着して、炎症を起こすと、神経の末端方向に痛みを放散します。
これを「放散痛」と言います。
そのため、座るとお尻がイスに当たり、痛み(しびれ)が悪化するのです。
太ももの裏で神経と癒着している
イスに座っていると、座面に当たるのは骨(坐骨結節)だけではありません。
デスクワークの悪い姿勢では、骨盤を後ろに倒して浅く座ります。
この姿勢は、お尻から太もも裏にかけて荷重がかかります。
体重がかかるということは、太もも裏で神経が癒着することを意味します。
イスの座り方は、イス選びが大切
デスクワーク等で長時間イスに座っている人は、どのようなイスに座っているかも重要になります。
座面が柔らかすぎてお尻が沈んでしまうと、骨盤を後ろに倒したままになりやすく、お尻の神経を引き伸ばしたまま癒着をしています。
また、背もたれのリクライニングが倒れすぎていても同様に骨盤が後ろに倒れてしまうためよくありません。
理想のイスは座面がある程度の硬さを持っていて、背もたれがリクライニングしないで固定できるようなものが望ましいです。
どのようなイスが良いのか、正しいイスの座り方はどのようなものかは、当院では当然指導していくことができます。
5.お尻の痛み(しびれ)の解決法
ここまで見てきたように、原因は神経の癒着(くっつき)にあります。
ですので、施術方法も以下の2つになります。
①筋膜リリースで神経の癒着(くっつき)をはがす
②イスの座り方の改善
施術1)筋膜リリースで神経の癒着(くっつき)をはがす
神経がお尻で癒着して(くっついて)いるから、お尻が痛いなら神経のリリース(はがし)が必要です。
施術2)イスの座り方の改善
再発しないためには、癒着(くっつき)が再発しないように、座り方を変える必要があります。
セルフストレッチは有効?
深部の筋肉や神経が癒着を起こすと、マッサージやストレッチで癒着を剥がすことは難しいです。
例えば、ストレッチは横に滑らせる技術ですが、お尻での癒着はその動きでは剥がれません。
私たちプロに任せていただくしかないと思います。
筋膜リリースはどれも同じではない
また、筋膜リリースという効果をうたう技術は多種多様です。
- フォームローラーで「つぶす」
- ストレッチで「伸ばす」
- マッサージガンで「揺らす」
- 手によるマッサージで「揉む」
- 金属製のナイフで「表面をこする」(スキンストレッチやグラストン)
- 指で「こする」や「つまむ」(当院の技術) など
簡易的なものでは、フォームローラーなどがありますが、あれば「はがす(剥がす)」のではなく、「つぶす」ので技術的に異なり、お尻の痛みには効果ありません。
すべての技術に対して解説するわけには行きませんが、癒着を剥がすには”こする”か”つまむ”しかないです。
当院の筋膜リリースが効果的な理由
当院では、癒着をはがすために、指を使います。
指を使う理由は、人体の浅いところから、深いところまでのあらゆる組織を触ることができるからです。
金属製のナイフでは、組織の表面を「こする」だけになり、裏面をこすることはできません。
癒着に対しては直接指を使って筋膜リリースすることで滑走性を取り戻すことができ、症状の改善をしていくことができます。
電気治療や骨盤矯正などでは触ることのできない深部の筋肉や神経に対しては、直接人の指で筋膜リリースすることが最も効果的です。
ここまで見てきたお尻の痛みは、「坐骨神経痛」と具体的な原因がわからないまま施術されてしまうことが多いです。
何を痛めているのか、なぜ痛みが出ているのかを明確に判断し、施術できることが大木接骨院の強みです。
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