少年野球に多い野球肘について解説!

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目次

1.野球肘とは

2.成長期に野球肘となりやすいワケ

3.肘に負担のかかりやすい原因

4.肘を高い位置に持っていくには

1.野球肘とは

野球肘の説明

発育期に起きやすいとされる野球肘は912歳に多いと言われています。

野球肘は、掌を上に向けて肘を伸ばして見た時、肘の外側が障害される「外側型」と、内側が障害される「内側型」に大別されます。

その中で圧倒的に多いのは「内側型」とされています。

この内側型は、腕を振った時に肘の内側に引っ張られる力がかかり、よってそこに付いている靭帯や筋肉が引き伸ばされる事によって起こります。

2.成長期に野球肘になりすいワケ

高校野球のピッチャー

成長期に野球肘になりやすい原因は、最近の研究では成長期の腕の発育発達の順番が手首から順に肩に向かって成長していく事が原因かもしれないと言われています。

投球時に腕を振った際、先に発達した手首から肘の手前までの筋肉の重さに肘が耐え切れなくなって痛めやすいのではないかということも言われています。

次の項目ではでは解剖学的に考えて肘に負担のかかりやすい代表的な原因を1つ紹介していきます。

3.肘に負担のかかりやすい原因

よくボールを投げる時に“肘が下がっている”という言葉を耳にするシーンは多いのではないでしょうか。

なんとなく想像はできるかもしれませんが、この肘が下がっている事が発育期の野球肘に限らず、大人でも肘の痛みの原因となることが多いのです。

ならば肘を高く上げて投げれば良いだけかと思われる方もいるかもしれませんが、ある原因によって肘を高く上げたくても上がらない状態となっているのです。

4.肘を高い位置に持っていくには

投手のコッキング期での痛み
投球時のコッキング期について

肘が上がらないそのある原因とは、肩関節の“外旋”(掌の向きは頭側)という動きが出来ていない、または制限されているという事にあるのです。

それにより意識して肘を高く上げようとしても上がらず、結果的に肘に負担がかかりやすくなり野球肘が起こりやすくなってしまうのです。

この外旋の動きが制限されている場合、胸周りに付いている大胸筋や、脇の下に付いている広背筋などの肩関節の外旋と反対の動きである“内旋”(掌の向きは身体に対して外向き)に働く筋肉を投球フォームの中で常時使用してしまっている事が多いです。

よって投球時の「コッキング期」に肩関節の“内旋”を“外旋”にスイッチさせることができれば肘の位置は勝手に上がり、肘に負担のかかりにくい投げ方となるのです。

この外旋の可動域を上げるためにはボールをリリースする前の段階での“胸の張り”も重要なポイントとなりますが、ここでは省略いたします。

野球肘になりやすい原因は上述した問題以外にも上体の開きが早かったり、球数の問題など様々ですが、ここではその原因の一つである“外旋”の可動域の低下についてお話させて頂きました。

 

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