ばね指の原因や症状について

ばね指は、指の腱が炎症や腫れにより滑りが悪くなることで、指を曲げたり伸ばしたりする際に「カクッ」と引っかかるような動きが生じる症状です。正式には「弾発指」と呼ばれ、日常生活での動作に支障を感じることがあります。
原因としては、手や指をよく使う作業、加齢、腱や腱鞘の炎症、ホルモンの影響などが考えられます。特に家事やデスクワーク、スポーツで指を酷使する方に多く見られます。
症状が進むと、指を曲げ伸ばしする際に痛みを伴ったり、指が動かしにくくなることがあります。知らず知らずのうちに指や手の筋肉の使い方が偏り、さらに症状を悪化させる場合もあります。
治療と生活習慣の工夫が回復のカギ

ばね指は慢性的になりやすいですが、原因を一つずつ確認していくことで改善の可能性は十分にあります。
日常生活や仕事での手指の使い方が症状に大きく影響するため、治療と同時に生活習慣の見直しも重要です。過度な手作業や指の使い方の偏りを続けると、症状の改善が遅れることがあります。
つまり、症状が一過性のものか慢性的なものかを判断する手掛かりにもなります。それでも、多くの方は日常作業をすぐに大きく変えることは難しいのが現実です。
軽い運動やストレッチで腱や筋肉の負担を軽減

施術と並行して、指や手首の軽いストレッチや運動を行うことで、血流を促し、腱や筋肉の柔軟性を高めることができます。これにより、痛みや動かしにくさの軽減、再発防止が期待できます。
根本治療を目指す

当院では、ばね指の根本的な改善を目指し、筋膜リリースと運動療法を組み合わせた施術を行っています。
筋膜リリースでは、手や指の筋膜の癒着や硬さを解消し、血流やリンパの流れを改善することで、腱への負担や痛みを軽減します。
運動療法では、指や手首の正しい動作や筋力を取り戻すことで、日常生活での動作をスムーズにし、症状の再発を防ぎます。
筋膜リリースと運動療法の組み合わせにより、症状の改善だけでなく、再発防止にもつながります。患者様の生活の質の向上をサポートし、指や手の使いやすさを取り戻すことを目標としています。
