五十肩・四十肩の原因や症状について

2025.09.30

五十肩・四十肩は、肩関節の動きが制限されることで生じる痛みや違和感の総称です。正式には「肩関節周囲炎」と呼ばれ、肩の関節や周囲の筋肉・腱に炎症や硬さが生じることが原因です。

 

原因としては、加齢や肩の使いすぎ、日常生活での姿勢の偏りなどが考えられます。肩の動きが制限されるため、服を着る、髪をとかす、物を持ち上げるといった日常動作にも支障が出ることがあります。

 

症状が進むと、夜間痛や肩のこわばりが強くなり、肩の動かせる範囲が狭くなることがあります。また、動かさないままでいると、筋肉や腱の柔軟性がさらに低下し、痛みが慢性化する場合もあります。

 

治療と生活習慣の工夫が回復のカギ

五十肩・四十肩は、慢性的な症状になりやすいですが、原因を一つずつ確認していくことで改善の可能性があります。

 

日常生活や仕事での姿勢、肩の使い方が症状に大きく影響するため、治療と同時に生活習慣の見直しも重要です。無理な動作や肩に負担をかける姿勢を続けると、症状の改善が遅れることがあります。

 

つまり、肩の痛みが一過性のものか慢性的なものかを判断する手掛かりにもなります。それでも、多くの方は生活習慣をすぐに大きく変えることは難しいのが現実です。

 

軽い運動やストレッチで肩周りの柔軟性を維持

適切な治療を受けることはもちろん重要ですが、肩周辺の軽いストレッチや運動も効果的です。肩関節の可動域を保ち、筋肉の緊張を和らげることで、痛みの軽減や再発防止が期待できます。

 

根本治療を目指す

当院では、五十肩・四十肩の根本的な改善を目指し、筋膜リリースと運動療法を中心に治療を行っています。

 

筋膜リリースでは、肩や周囲の筋膜の癒着や硬さを取り除き、血流やリンパの流れを改善することで、肩への負担や痛みを軽減します。

 

運動療法では、肩の正しい動作や姿勢を取り戻すために、段階的に筋力と柔軟性を高めるトレーニングを行います。

 

筋膜リリースと運動療法の組み合わせにより、症状の改善だけでなく、再発防止にもつながります。患者様の生活の質の向上をサポートし、肩の動きを取り戻すことを目標としています。